中止の要請受け入れず、別地域のホタルを放流
今朝のビックリしたニュース。
北海道新聞によると、網走市内の住民組織「網走西部地区資源保全協議会」は、旭川で増殖されているヘイケボタルの幼虫を購入し、網走市内を流れる卯原内川に放流する計画を進めているらしい。地元の研究者グループは、ヘイケボタルは生息地ごとに遺伝子が異なっている可能性が高く、生態系を壊す可能性があるとの理由で中止を申し入れたが、同組織は受け入れずに27日に幼虫を放流する予定とのことだ。
同組織は、農林水産省から補助金(今年は2,500万円)を受けており、そのうち約200万円をホタルの放流事業に充てる計画で、「生態系に影響があるとするデータを示せないのに事業を中止できない」との理由で中止の要請は受け入れなかったらしい。研究者が「放流予定の川にはまだヘイケボタルが残っており、それを増やす方法を採るべきだ」と提案したにもかかわらずだ。
研究者は生態系が壊れる心配をしているのだが、同組織は“生態系”ではなく“事業”が予定通り進まなくなる心配をしているようだ。そこにはどんな理由があるのか。
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